無意味だ無意味

森羅万象すべてに意味があり、そこらの石ころにも意味があるとしても、俺には意味がない。絶望を育てる苗床としては超一流かもしれないが、自分の脳内でぐるぐる回転するだけで、この回転数を他者に示すことは出来ない。農具が似合うおっさんになったので、古タイヤを枕に寒空を見上げるしかない。暖かくなれば花粉症でこれも地獄だ。俺の探照灯は絶望しか映し出さない。今の苦境は露払いのようなもので、本当の地獄はこれからなのだ。異国の共同墓地で安らかに埋葬されるまで、時間は長すぎる。